作者名:
魔桜
【出だし200文字】
声を枯らし、闇夜を引き裂く叫びを上げる。歓喜ではなく、苦痛に塗れた声音。膨れ上がったドス黒い罪悪感は、胸をぱっくりと引き裂きそうだった。
手は泥と血で汚れ、頬には滂沱の雨。殺した感触は記憶に刻まれ、毀れ落ちるのは理性の粒。
御神は大音声で笑い転げる。
「ふはははははは――おうえええええええ!」
滝のような嘔吐。
地面にできた吐瀉物の水溜りを、視界に映る。勢いに拍車を掛け、嘔吐は地面に//
| キーワード |
R15 残酷な描写あり ダーク 戦争 少女 殺人 恋愛 魔法 妹 父親 |
| 種別 |
連載〔全2部〕 |
| ジャンル |
ファンタジー
|
| 文字数 |
1,018文字 |
| 掲載日 |
2012年 01月 28日 12時 43分 |
| 最終投稿日 |
2012年 01月 28日 12時 45分 |
| Nコード |
N0072BB |
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【あらすじ】
無垢な少女は雪原で理想を絶叫した。
現実を認知している青年は少女を嘲笑し、追懐した。――自分の犯した大罪と、無知であるが故に妄信していた絵空事を。
喪失者。
最愛を喪失し、器を嘆きで満たす少女。同類を瞳に映した青年は、棄てた筈の心を取り戻す。だがそれは、無情にも悲劇の始まりでしかなかった。
血に染まったコートは吹き荒ぶ寒風に舞い、爆風と共に人間が倒れていく。嘆いたのは、過ぎ去りし現実。喚いたのは、頭に過った妄想。
取捨選択の時。
名前も知らない男の亡骸の傍で袖を濡らすか、それとも少女の後を追って死出の旅路をたどるか。交差した宿命は更なる絶望への呼び水。腐った命は芽吹き、蘇るのは花と散った魂。
――そして、少女は引き金を引いた。
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