或る魔王軍の遍歴
作者名: 饗庭淵
【出だし200文字】
 早朝四時。皇都を覆う、高く厚い外壁の上で、兵士たちは見張りの業務をこなしていた。 「いまごろ、エルシャリオンとの国境ではおっ始まってんのかな」 「さあな。そこで食い止められればいいが、それができなければやつらはここまで来るだろう。気を引き締めないとな」  緊張と怠慢の間を、衛兵の士気は揺れ動いていた。いつものようになにもない夜、だが、近いうちにそうはいってられない日が来ることを、彼らは知っている//
キーワード ファンタジー 魔王 勇者 異世界  
種別 連載完結済〔全32部〕
ジャンル ノンジャンル〔ノンジャンル〕
文字数 149,555文字
掲載日 2011年 06月 19日 01時 33分
最終投稿日 2011年 07月 14日 00時 01分
Nコード N1905U
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【あらすじ】
 長い準備期間を経て発動された魔王軍による地上征服計画は着々と進んでいた。
 その壮大な計画を実行するにあたり、魔王が処理すべき案件は多い。部下の扱いをはじめとする組織運営、複雑な政治事情、行動の予測できない数々の冒険屋たち。魔王は多くの苦労と努力を乗り越えながら、自軍のみならず敵についても共に最小の犠牲で、そして最大効率の方法を模索しつつ、征服を進めていた。
 一方、辺境にてある15歳の少年が立ち上がった。自ら「勇者」を名乗り、「魔王を斃す」と嘯く実力に見合わない自信など奇異な言動の目立つ彼だが、彼の周りでは当たり前のように「奇蹟」が起き、彼を味方していた。「愛と勇気で何度でも立ち上がる」「ピンチになると覚醒する」「短期間の修行で劇的に強くなる」そんなふざけた奇蹟が。
 世界を征服しようと、そしてそれだけの力を持つ魔王軍は、たかがティーンの少年たちにその運命を狂わされることになる。世界中が、大した理念も信念もない少年によって汚染されようとしていた。戦術も戦略もない、行き当たりばったりの進撃に、魔王軍は為す術がなかった。
 「主人公補正」によって哀れにも敗れていくすべての悪役に捧ぐ、逆転のファンタジー。
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