作者名:
あるれん
【出だし200文字】
遠くから、母の声が聞こえる。
「何をしているの」
「何でここにいるの」
「あんたなんか引き裂いてやりたい」
「あんたのせい、全部あんたのせい」
「あんたなんか要らない」
「いなければよかったのに」
ヒステリックな叫びを無視し、少年はテーブルに着いた。薄暗い間接照明に、煙のコロイドが光を反射する。卓は緑に張られ、その上ではプラスチックの円盤が、小気味良い音を立てて衝突を繰り返していた。
波が来//
| キーワード |
ロボット SF アクション メカ シリアス SF 戦争 国家/民族 架空戦記 少年 軍隊 未来 異世界 |
| 種別 |
連載〔全20部〕 |
| ジャンル |
SF
|
| 文字数 |
187,149文字 |
| 掲載日 |
2008年 11月 30日 13時 57分 |
| 最終投稿日 |
2009年 09月 16日 23時 00分 |
| Nコード |
N5968F |
⇒感想ページへ
⇒レビューページへ
【あらすじ】
SF、リアルロボットアクション。
#3より抜粋
「最外層は炭素繊維複合材です。熱硬化性樹脂の内部に格子状の炭素繊維構造を織り込んで積層し、軽量性と強度を両立しています。第二層が、超軽量発泡金属層です。その名の通りで、金属粒子の間にミクロン単位の間隙を、規則的に、最密構造に配置することで、衝撃吸収の役割を担います。言うならば、鋼鉄製のスポンジですね。ちなみに、泡の配置を拡大して見ると、黒鉛みたいな、キレイなハニカム構造の連続体になってるそうです。ここまでが表層、喩えるなら皮膚ですね。
そして第三層が形状記憶合金層です。これは、表層にダメージが発生したときに効果を発揮します。衝撃と、表層の侵襲を感知して収縮することで、損傷の拡大を防ぐ働きをします。合金が筋肉のように縮んで、傷を埋めるんです。続いてその下にあるのが第四層、極細光ファイバーセンサ層です。これも三層目と同じく損傷に対応するための機構で、損傷を受け、センサ部位の屈折率が変化すると、対応する電気信号が機体中枢に送られ、ダメージとして認識されます。言わば、神経ですね。そして第五層には再び炭素繊維複合材。サンドイッチ構造です。更に、肩や掌の部分にはもう一層の追加構造が……」
縦書きPDFで小説を読む