けもの
作者名: 弥招 栄
【出だし200文字】
 その日も、猫の鳴き声がかすかに聞こえていた。  親にはぐれた仔猫が呼ぶ、哀しい声。  胸を引っかくその声が、嫌いだ。  助けてやることができない、己の無力さをあらわにされるから。  いや――  ほんのわずかな勇気さえあれば助けてやれるのに、何も出来ない己の臆病さを思い知らされるから。  その日も、猫の泣き声がかすかに聞こえていた。  その声を聞くのは嫌だったけど、扇風//
キーワード はじめてのxxx。 春企画 初めて 勇気 幼なじみ シリアス 文学 高校生 現代(モダン) 
種別 連載〔全9部〕
ジャンル 恋愛
文字数 12,901文字
掲載日 2008年 03月 08日 15時 59分
最終投稿日 2008年 04月 06日 01時 02分
Nコード N8139D
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【あらすじ】
バイトの帰り、ヨシトは幼馴染のヒロと並んで、最終バスを待っていた。闇に縁取られた口元が、ヨシトに問う。「けものって、なに?」◆はじめて僕は彼女の心を覗いた。はじめて僕は彼女を抱きしめた。はじめて僕は彼女を欲しいと感じた。はじめて僕は彼女が愛しいと思った。ぼくは、初めての勇気を持つことができるのだろうか――◆春の競作祭「はじめてのxxx。」参加作品です。
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