夕凪にヒグラシ
作者名: 徳次郎
【出だし200文字】
 轟音が轟いた。  鐵《くろがね》の車体が、白い蒸気を発して無人駅の傍らを我が物顔で通過する。  車輪を廻すカムの軋む音、蒸気を圧縮するシューシューという音が不釣合いに真昼の情景を横切る。  ボクはその時蒸気機関車を初めて見た。  煙突から溢れ出る白い蒸気は、後に長く長く伸びて、ずいぶん時間を得て少しずつ消える。  ボクは無人駅のホームに佇んで、ゆっくりと通り過ぎる鐵を見つめていた。  蒼い空と白//
キーワード 想い出 悪戯 運河 蒸気機関車 ほのぼの 少女 青春 少年 小学生 幼馴染 昭和 
種別 連載完結済〔全24部〕
ジャンル その他
文字数 46,658文字
掲載日 2008年 08月 18日 06時 38分
最終投稿日 2008年 10月 31日 23時 45分
Nコード N8784E
⇒感想ページへ
⇒レビューページへ

【あらすじ】
少年の日の夏の思い出……小さな冒険と小さな恋。果敢なく過ぎ去る幼い日々は、何時もヒグラシの声に滲んでいる。主人公瀬戸内朋也がちょっとませた、多感な小学生時代を綴る。
縦書きPDFで小説を読む