作者名:
佐倉ユキ
【出だし200文字】
「あの木、切られちゃうんだって」
友の死を知らせるように、彼女は言った。吹雪の夜のことだった。強い風にがたがたと窓は悲鳴を上げ、横殴りの霰が家中の壁にぴしぴしと当たって音を立てていた。それはまるで数万、数億という針が僕らの家に向かって飛んできているみたいで、いずれこの薄い壁を突き破って、僕らをも刺し殺してしまいそうな勢いだった。
僕は向日葵畑の描かれたマグカップを手に取ると、そこから立ち上る湯//
| キーワード |
羽篠紫 自由人 桜 文学 現代(モダン) |
| 種別 |
短編 |
| ジャンル |
文学
|
| 文字数 |
6,713文字 |
| 掲載日 |
2008年 04月 01日 13時 03分 |
| Nコード |
N9972D |
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【あらすじ】
企画小説「羽篠紫」参加作品。僕は消えゆく思い出の木を絵に残す。
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