棘の姫は薔薇に焦がれる
作者名: 山本 風碧
【出だし200文字】
 花の匂いのする風が頬を撫でる。草原を駆け抜けてきた春風は冷たいが、水分をたっぷり含んでいた。  ステラの空の色を移した瞳が春の訪れに輝く。浮足立ち、思わず跳ねるように歩くと項でまとめた銀色の長い髪が背で踊る。淡い銀髪を羽根に見立てて、妖精のようだと言われることをステラは誇りに思っていた。  その日は日曜日。ミサの帰り道を歩くステラの視界には、大荷物を載せた馬車があった。王都へ向かうどこぞの貴族だ//
キーワード 英国風 ツンデレ 契約婚約 腹黒 友情 フェアリーキス大賞 
種別 連載完結済〔全18部分〕
ジャンル 異世界〔恋愛〕
文字数 95,753文字
掲載日 2015年 07月 24日 23時 23分
最終投稿日 2015年 08月 08日 20時 21分
Nコード N2486CU
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【あらすじ】
没落した男爵家の令嬢は、爵位を狙う中流階級の男との結婚を押し付けられていた。そこに舞い込んだ、王太子の――表向きは侍女募集――本質は公妾募集の知らせ。令嬢は意に染まない結婚から逃れるため、王太子の公妾を目指して王都へと乗り込んだ。
一方、王子であり公爵でもある青年は、従弟の王太子に恋人を奪われた過去を持ち、古傷を癒せぬまま独身を貫いていた。

各々の望む未来のために互いを利用しようと契約を結ぶ二人だったが、計算づくの関係もゆるやかに動きはじめる。

妥協と打算が大好きな苦労性の少女が、唯一の愛を手に入れるまで。そして、退屈に殺されそうな男が、一人の少女に生きる意味を見出すまでの擬似ヴィクトリアンロマンス。
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